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エフェクターペダル「オリジナル・コレクション」最新5機種が登場

THE ORIGINAL COLLECTION

ミュージックシーンを彩ってきた伝説のブランド "マエストロ"から次世代を担うニューモデルが登場

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THE MAESTRO HISTORY

多くのアーティストに指示された、マエストロの輝かしい歴史を振り返る

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WEAR THE FUZZ

マエストロのアパレルでオリジナリティを表現しよう

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GIBSON FAMILY OF BRANDS

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The Maestro Jukebox Timeline

多くのプレイヤーとって、マエストロは耳慣れないブランド名かもしれません。しかし、そのサウンドは間違いなく一度は聴いたことがあるはずです。 マエストロのペダルやエフェクターは、ローリング・ストーンズの「サティスファクション」のイントロに始まり、数十年にわたって世界最高のプロデューサーやミュージシャンたちのサウンド・メイキングに使用されています。

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1962

マエストロ、Fuzz-Tone FZ-1ペダルを発売。

マエストロが最初にFZ-1 Fuzz-Toneを発売した1962年には、その成功を予測できる人はいませんでした。当時、親会社のシカゴ・ミュージカル・インスツルメンツ(CMI)の傘下にあったギブソン社は、すでにアコーディオンやアコーディオン用アンプ、そして伝説の名器エコープレックス・テープ・ディレイにマエストロというブランドネームを使用していました。FZ-1が発売された当時、ギター用ペダルの市場はまだ存在しておらず、管楽器のようなサウンドを創り出すことを意図して作られたこの斬新なエフェクターの存在は、ほとんど注目されませんでした。

1965

キース・リチャーズ、ローリング・ストーンズの“(I Can’t Get No) Satisfaction”でFuzz-Toneを使用。

その後ローリング・ストーンズのギタリスト、キース・リチャーズが“Satisfaction”のデモ・トラックで、ミックスにホーン・セクションが入った状態を想定するためにFZ-1を使用しました。ギブソン・ブランズのシニア・エディター、フィル・オキーフは次のように説明します。「彼は最終的な録音でそのパートを使うつもりは全く無く、あくまでもデモのつもりでした。彼は、こんな感じのホーン・セクションを入れたい・・・という程度にしか考えていなかったのです。ところが、この仮トラックが最終的な作品にも採用され、“Satisfaction”は1965年夏の最大のヒット曲になりました。その後FZ-1は完売し、文字通り商業的成功を収めた最初のペダルとなったのです」 オキーフはさらに続けて、「FZ-1の成功は、ペダルの世界全体に活気を与えることになりました」と語っています。

キース・リチャーズの象徴的なリフが生まれて間もなく、それに続いて注目されたFZ-1の使用例は、テレビ番組“Green Acres(グリーン・エイカーズ)”のテーマ曲でトミー・テデスコが演奏した、意図的に陳腐さを狙ったギター・サウンドでした――これはこの新しいサウンドが、数多くのジャンルで応用可能であることを示した初期の一例です。

1967

ザ・フーのピート・タウンゼントが、モンタレー・ポップ・フェスティバルでFZ-1A Fuzz-Toneを使用。

それから2、3年も経たないうちに、ファズはロックン・ロール・ファンの間ではお馴染みのものとなりました。そして、1967年にはザ・フーのピート・タウンゼントが、モンタレー・ポップ・フェスティバルでFZ-1A Fuzz-Toneを使用しました。

1967

ドアーズのギタリスト、ロビー・クリーガーが“My Eyes Have Seen You”でFuzz-Toneを使用。

「ソロの部分でギブソン・マエストロのファズ・ペダルを使ったんだ」と、ドアーズのギタリスト、ロビー・クリーガーはギター・プレイヤー誌で語っています。わざわざ選んだわけではなく「エフェクターと言えば、当時はそのぐらいしか無かった」結果、FZ-1だったのです。

1967

マエストロ、BG-1 Boomerang Wahペダルを発売。

1967年のクリスマス商戦に向けて登場した、新しいBoomerang Wahペダルは“最新のエレクトロニック・サウンド”と大々的に広告されました。このフットペダルは、大型の車のアクセルのような形で、フロリダ州タンパの楽器店の表現を借りると、ギターの単音やコードを丸みと厚みのある“ワウ”サウンドに変化させるものでした。

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1969

トニー・ジョー・ホワイト、“Polk Salad Annie”でBoomerang Wahを使用。

トニー・ジョー・ホワイトが、ブルージーなヒット曲“Polk Salad Annie”でBoomerang Wahを使用しました――ただし、この後に登場する、よりファンキーなサウンドの多くと比べて、効果は軽めでした。

1969

ノーリン社がギブソンの新しい親会社となり、リング・モジュレーターを発明したトム・オーバーハイムを雇う。

CMI社に代わって、ノーリン社がギブソンの親会社となり、伝説的なエンジニアのトム・オーバーハイムに製造を依頼しました。ギブソン社は早速、オーバーハイムが開発したリング・モジュレーターをマエストロRM-1Aとして売り出しました。 オーバーハイムの製品は、不気味でこの世のものとも思えないようなサウンドを生み出し、SFの効果音にはうってつけでした。映画音楽作曲家のレナード・ローゼンマンは、1970年の映画“続・猿の惑星”のサウンドトラックでリング・モジュレーターを使用しました。

1970

マエストロ、PS-1 Phase Shifterを発売。

シンセサイザーの先駆者トム・オーバーハイムは、ギブソン社のために、電子機器の設計と製造をカリフォルニア州サンタモニカで開始しました。彼が開発したマエストロPS-1は、初めて市販されたフェイズ・シフターとなり、1970年代初期の時代を決定づける新しいサウンドを生み出しました。Fuzz-Toneと同様、ギター・プレイヤー誌はこの製品の発売を、“ギター史における101の偉大な瞬間のひとつ”に位置付けています。

1971

チャールズ・“スキップ”・ピッツ、“Theme from Shaft”でBG-1 Boomerang Wahを使用。

トニー・ジョー・ホワイトの繊細な色合いが、チャールズ・“スキップ”・ピッツの手にかかると大胆なコード・ストロークのサウンドに生まれ変わりました。彼はアイザック・ヘイズの“Theme from Shaft”で聴かれる、このBoomerang Wahを通したギターによって、1970年代の幕開けを告げたかのようでした。

ピッツがこの曲で使用したマエストロのBG-2は、ポップス・ステイプルズが使用したレス・ポールやリトル・ミルトンのES-335、アルバート・キングが使用したFlying Vのうちの1本と共に、テネシー州メンフィスのスタックス・レコード・ミュージアムに収蔵されています。

1973

アンソニー・ジャクソン、オージェイズの“For the Love of Money”の個性的なベース・ラインでマエストロのPhase Pedalを使用。

ジャクソンはベース・プレイヤー誌で次のように語っています。「(ギター)ピックとマエストロのPhaserペダルを使うというのは、自分の判断だった。彼らがやろうとしていることはわかっていた。“For the Love of Money”のコンセプトを何か持続性のある一貫したものの中に落とし込もうとしていたんだ。それがなかなか上手く行かなかった理由のひとつは、ピックとフランジャーを使うことが、みんなが簡単に真似できたスラッピングよりもややこしいテクニックだったからだと思う。上手く弾くには、ピックの使い方をきちんと身に付ける必要があるからね。」

1973

アイズレー・ブラザーズ、“That Lady”でPS-1を使用。

アイズレー・ブラザーズが神秘的な美女に捧げたスペーシーなグルーブを、Phase Shifterが強調しています。

1974

クイーンのブライアン・メイ、“Brighton Rock”でEchoplexを使用。

Echoplexテープ・ディレイはもともと、1962年にマエストロ名義でギブソン社から発売されましたが、クイーンやラッシュといった70年代のギター・バンドの間で新たな人気を獲得しました。

1974

ラッシュのアレックス・ライフソン、バンドのデビューLPで複数のマエストロ製ペダルを使用。

ラッシュのアレックス・ライフソンは、バンド名を冠したデビューLPでマエストロのPhase ShifterやEchoplexなどのエフェクターを駆使して、バンドの象徴的なサウンドを創り上げました。

1975

モーグがオーバーハイムに代わってマエストロの設計者となる。

2年前にシンセサイザーやエフェクターのMoog(モーグ)ブランドを買収していたギブソンの親会社ノーリンが、マエストロのペダル設計責任者にロバート・モーグを起用しました。現ギブソン社の製品開発主任のマット・ケーラーは、次のように語っています。「モーグが参加して、特別な工夫を凝らしたファズやフェイザーを設計してくれています。さらに彼は、音響機器の開発の限界を独自の方法で広げています。」

1975

ビートルズ時代にFuzz-Toneを使用したジョージ・ハリスン、“This Guitar (Can’t Keep From Crying)”でマエストロのPhaserペダルを使用。

ビートルズ時代にFuzz-Toneを使用していたジョージ・ハリスンが、“This Guitar (Can’t Keep From Crying)”でマエストロのPhaserペダルを使用しました。

1975

ウェイロン・ジェニングス、アルバム“Dreaming My Dreams”でPS-1を使用。

ウェイロン・ジェニングスが、アルバム“Dreaming My Dreams”で荒々しいカントリー・サウンドを創るために、マエストロPS-1を活用しました。その特徴がもっともよくわかる曲は“Are You Sure Hank Done It This Way”かもしれません。

1976

メルヴィン・“ワーワー”・ワトソン、アルバム“Elementary”を発表。

高名なセッション・ギタリストの“ワーワー”・ワトソンが、自身のアルバム“Elementary”でマエストロUniversal Synthesizer SystemやEchoplex、マエストロSample And Hold Unit、そしてもちろんBoomerang Wahなど、様々なマエストロ製品を使用しました。

1979

ビリー・ギボンズ、ZZトップの“Cheap Sunglasses”でRing Modulatorを使用。

ギター・ワールド誌の記事で、ギタリストのビリー・ギボンズがZZトップの1979年のアルバム“Degüello(皆殺しの挽歌)”に収録されたこの曲で、マーシャルのMajorアンプとマエストロのRing Modulatorを使用し、また、レコーディングしている間にアンプのチューブが飛んで、それが曲の個性的なトーンに貢献したと打ち明けています。

1979

ギブソン社、マエストロの電子機器の製造を中止。

1979年頃、経営難に陥ったノーリンは、変化と成長を続ける業界の中で足場を固めるため、全てのマエストロ製品の製造を中止しました。 60年代にギター用エフェクト・ペダルというものを文字通り世に知らしめ、70年代に新たなサウンド領域を開拓したマエストロは、80年代から90年代にかけてペダルの市場が飽和状態になると、その活動を休止ました。

1986

ノーリン社、ギブソン社を売却。

親会社のノーリン社は、ヘンリー・ジャスキヴィッツとデイヴィッド・H・ベリマンのグループ会社にギブソン社を売却しました。

1996

ロス・ロボスのデイヴィッド・イダルゴ、ソロでマエストロのParametric EQペダルを使用。

ブランドが休止状態になって20年近く経過しても、マエストロのヴィンテージエフェクターは、知る人ぞ知る存在として今も現役で活躍しています。デイヴィッド・イダルゴは“Mas y Mas”で、ピックアップを3個搭載した70年代初期のレス・ポール・カスタムと、「側面に大きなノブがあって、足で操作できる古いマエストロのParametric EQペダル」を使用したと、ギター・プレイヤー誌で語っています。

1998

ジョン・スペンサー、“Calvin”のベース・ラインでビンテージのマエストロOctave Boxを使用。

ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンは、ベース・プレイヤーのいないバンドですが、スペンサーは“Calvin”などの曲で、ベースを模した図太いサウンドでベース・ラインを弾くために、ビンテージのマエストロ製Octave Boxを使用しました。

2003

ブラック・キーズのダン・オーバック、アルバム“Thickfreakness”でマエストロのファズ・ペダルを使用。

ブラック・キーズのダン・オーバックは、2000年代初頭にファット・ポッサム・レーベルから発表したバンドの初期のアルバムで、唸るようなブルース・サウンドを得るために1973年製のマエストロ・ファズMFZ-1を使用しました。

2016

チャイルディッシュ・ガンビーノの“Redbone”で、マエストロのファズが使用される。

プロデューサーのルドウィグ・ゴランソンは、チャイルディッシュ・ガンビーノの“Redbone”のギター・トラックで、ヴィンテージのギブソン・マエストロG-2 Rhythm N Soundエフェクト・ユニットを使用し、ファズとオクターブ下のサウンドを出しています。

2017

エイドリアン・ケサダ、MFZ-1 FuzzペダルとマエストロEchoplexを披露。

ギタリスト兼プロデューサーのエイドリアン・ケサダは、シンガー・ソングライターのエリック・バートンとブラック・プーマスを結成する前に、インスタグラムのフォロワーにMFZ-1 FuzzペダルとマエストロEchoplexを披露しました。

2019

セラトーンズのギタリスト、トラヴィス・スチュワートが、古いマエストロのファズ・ペダルを駆使。

ブランドが休止状態になって40年が経過しても、セラトーンズのようなサザン・ソウル・ロック・バンドはヴィンテージのマエストロ・ペダルを探し求めています。「メッチャすごいサウンドだと思う」と、トラヴィス・スチュワートはギター・プレイヤー誌で語っています。

2022

ギブソン社、マエストロを復活。

新たに活気を取り戻したギブソン社が、全く新しい5種類のエフェクト・ペダルと共にマエストロ・ブランドを復活させました。マエストロのオリジナル・コレクションには、伝説的な存在となったFZ-1のすぐにそれとわかるトーンをほうふつとさせる、新しいFuzz-Tone FZ-Mも含まれています。